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同人活動にっきも含むしょうもないにっき
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「店長、もう今日は帰っていいですか?」
「ふざけるなぁぁぁぁ!!てめぇだけはぜってぇ返さねぇからな!このまま朝まで、付き合ってもらうからな」
某居酒屋、本日は12月24日、世間一般でいうクリスマスイブという奴だ。時間は午後8時を回ったところにもかかわらず、客は一人もいない。普段から客入りは疎らであるものの、今日は輪をかけてひどい状態だ。
「それはないでしょ、店長。一応営業時間は11時までですから朝まではありえないですって。それよりも今日はもう人も来ないようですし、店閉めちゃいません?店長も今日は用事入っているんでしょ?」
店内にいるのは俺(アルバイト、学生)と店長(女性、独身2・歳、現在某商社に勤める彼氏あり)の二人だけだったりする。他の従業員は欠勤、早退ですでに店を離れている。ちなみに理由は両者とも風邪と進言していたが、嘘であることは事前に聞いている(店長には内緒にしているが)。今頃デートの真っ最中なのは明白と言ってもいいだろう。
「・・・・・・・・・ぇよ」
「えっ?」
ねぇっつったんだよ!!つい昨日、他に好きな人が出来たから君とは付き合えない、とか言われて振られたんだよ!おまえに分かるか?クリスマス目前に振られて絶望に叩き堕とされた女の気持ちが!?」
「・・・・・・・・・」
「ちょっ、てめぇ、さらっとスルーしてちゃっかり帰る準備とかしてんじゃねぇ!!」
「もうしわけないですが、到底理解できるとは思いませんし、これ以上いても延々愚痴を聞かされるだけのような気がするので、帰りたいのです。家で嫁達も待っていることでしょうし。」
「はぁっ!?ふざけんな、帰すわけねぇだろ。・・・・・・というか二次元の話を持ち出すな!嫁達って何だよ?日本じゃ重婚できねぇだろが。そもそもてめぇには彼女もいねぇだろ!!」
まさしくその通り。しかしココまでしっかり突っ込みくれる人もなかなかいない。そういう意味では店長は俺の周りでは貴重な人材なのかも。
「まぁ、俺にとっては二次元=現実、三次元=妄想の公式が成り立ちますから、別に問題ないんですけど・・・・・・」
「・・・・・・・・・はっ、そんなヘタレなオタクだから30超えても童貞のままって奴もいるんだよ。やーい、ヘタレ、童貞。」
何この中学生みたいな挑発。酔ってんのこの人?よく見ると店長の背後に開封済みらしい一升瓶が見受けられる。まじで酔っているらしい。
「はぁ、まぁ、どうでもいいんですけどね。ああ、ちなみに俺小6で脱童貞してますから。店長みたいに2・年も処女を守り通すような根性ありませんしね」
「っ・・・・・・・・・」
店長は言葉につまり、机に突っ伏した。からかい返すつもりで言ってみたが、どうやら図星だったらしい。冗談で言ったつもりだが、予想外の反応に驚きを隠せない。
「あ、あの・・・・・・店長・・・」
「うっ、ううっ・・・・・・ひっくっ、どうせ、あたしなんか、あたしなんか・・・」
やべぇーーーーー!!泣き出したーーーーー!!
どうしよう、もう放って帰るわけには行かなくなっちまったじゃねぇか。俺の馬鹿。
「だって、だってね。あたしだって好きでいまだに処女なわけないじゃない。それなのに付き合う奴はみんな二股か三股はしていて、初めての奴は面倒だからとか言ってみんな去っていくんだよ。なんで?どうして?男は処女のほうが自分の色に染められるから嬉々として襲い掛かってくるもんじゃないの?まじないって、もう意味わかんないよ」
「・・・・・・あー、男も色々あるんだよ~。きっとね~」
もう相槌も適当に打っとくしかないよね。泣き上戸の酔っ払いを相手にするのはもう嫌だって。

一時間後・・・・・・

「くぅー、くぅー・・・・・・うぅーん、えへへ・・・・・・・・・」
「ようやく寝たか・・・・・・」
とりあえず適当な相槌で乗り切ることに成功。マジで営業時間なのに客が来なかったことに感謝、感謝。
まだ、店を閉めるには早い時間だがもうこうなったら閉めてしまったほうが賢明だろう。
店を閉めて一通り帰る準備も終わったが、一向に店長は起きる気配がない。いつまでもココにおいておくのは悪いのでとりあえず起こすことにした。
「店長、店長。そろそろおきてくださいよ。もう店閉め終わりましたし、俺も帰りたいので・・・・・・」
「・・・・・・・・・置いてかないで」
全然おきないのでどうしようかと悩んでいると服のすそをつかまれた。てっきり起きたのかと思ってみるとどうやら寝ぼけているようだ。
寝ている姿を見ると普段は姉御肌の店長もあまり年上って感じには見えないし、可愛いものだ。
家に帰ってゲームでもしようかと思っていたが、たまにはこういったクリスマスもありかとか思ったり、思わなかったり・・・・・・・・・。


後日談ではあるが、あの日のことは忘れろとグーで思いっきり殴られる理不尽に見舞われたのはマジで泣けたが・・・・・・。

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本日の授業もこれで終了。特に急ぐこともなく机の中のものを鞄にしまっていく。
「とりあえず飯でも食いに行こうぜ」
今日も外で食うのか?まぁ、私は一人暮らしで炊事はそれほど得意でないから必然的に外食が増えるわけだけども。一人で食べに行くよりは付き合っているこいつと行くのも悪くはないのだが……。
はぁ、何言ってんの?なんであんたなんかと一緒に食事しないといけないの?飯がまずくなるじゃないの
……またやってしまった。本当に思ってはいないのに、つい言ってしまうのだ。昔からではあるが、こいつと付き合うようになってからは、圧倒的に増えたような気がする。自分でも直そうとは思っているのだが、こいつの前だとどうしても冷静になれない。
こいつの寂しそうな顔を見るたび自己嫌悪に陥る。
「冗談よ。いい加減乙女の気持ちってものを理解しなさいよ。これだからへたれは」
まただ。本当にどうしようもない。この男は何であたしなんかと付き合えるのだろう。あたしだったら好きな人にこんなこと言われると立ち直れない気がするのに……。この男はいったい私のどこを好きになったのだろうか。
「……とりあえず、行かないんだね」
彼は非常に残念そうに言った。
「はぁ、誰が行かないって言ったのよ」
「いや、どう考えても……」
確かにさっきの発言からではどう考えても一緒に行かないとしか聞き取れないだろう。
「おなかが減ってるんだから行くにきまっているでしょ」
言った後にあまりにも理不尽すぎると後悔。仕方ないでしょ考えるよりも先に口から言葉が出ちゃうんだから。
「さっさと行くわよ。いつものところでしょ」
こうやっていつまでも教室で話しているのは恥ずかしいし、居たたまれないのでとっとと向かうことにした。
彼の残念そうな顔を見たくなかったのでつい彼の手を取って歩き出してしまった。後になって思い返すと結構恥ずかしかった。

「およ。二人揃って、デートかい?見せつけてくれるねぇ。」
いつものお店に行くと私の親友である彼女がいた。勤労少女である彼女は普段の部活に加え空いた時間にはこうしてバイトをしている。結構あちこちでやっているようで休日とか行く先々でみているような気がする。
いや、ないない
私がこう言っても彼女のほうはニコニコして私を見るだけだ。まぁ、昔からの付き合いだし全部わかっているのだろう。たいして付き合いの浅い彼のほうはやはり苦笑いといった感じの顔をしている。
「おっと、話し込んでいる場合じゃないやい。席はこちらです。メニューがお決まりになったら、手元のベルでお知らせください」
やはり勤労少女。仕事とプライベートをきちっと切り替えられるようだ。わたしもそうやって素直なモードに切り替えられたらいいのに……とか思ったりもしてしまう。
夕食には早い時間だったりもするので、できるだけ軽いものにしようと思い今回はパスタを頼むことにした。彼のほうも同じメニューを頼んでいた。いつもあたしと同じメニューを頼んでいるので何か遠慮、とうか変に気を使われているような気がしてならない。
そして注文をしてからの無言。なんというかこの時間にひどく焦る。何か話をしなくちゃとは思うんだけどいつも彼のほうから話を振ってくれるからいざ話をしようと思ってもとても難しい。
だけどせっかくバイト先の店長(27歳独身女性、先月失恋した様子)に相談して、もらった餞別を無駄にしてはいけない気がしたので勇気を出して私のほうから誘ってみることにした
「ねぇ、……明日暇?」
うわ、やばっ。声裏返ったんじゃない。変に思われていないかな。大丈夫かな。
「あ、明日?まぁ、暇だけど。バイトなかったけ?」
「バイトは休み。じゃあ、明日9時に駅前で」
ああっ!!言っちゃた、言っちゃたよ。うわぁ、ちょう恥ずっ!顔が熱いし。大丈夫かなあたし。
彼のほうはものすごく驚いた顔をしているし……と思ったらものすごいニヤけた顔して、何か思い悩んだ顔にシフトした。ものすごい百面相が見れてあたしとしてはうれしかったけど、
ちょっと、なにその顔?キモイからやめてくれる。食欲なくなるんだけど
あたしの口から出たのはいつもと大差ない言葉だった。せっかく頑張ったのに最後で結局締まらなかった。
「……ごめんなさい」
彼のその言葉聞いてなんか自分が情けなく感じた。

食事中も結局自己嫌悪しっぱなしで全く会話をできなかったし、送ってもらっている途中もなんか話したような話してないような感じだった。向こうから話しかけてくれたような気はするが……。
夜布団に入ってからは明日のことで頭がいっぱいになっていた。せっかくのデート……よく考えてみれば初デートではないだろうか。よく学校帰りとかでは一緒にいたが、休日はいつもバイトで、付き合って数か月なのにデートらしいデートはしたような記憶がなかった。そう考えるとさらに明日が楽しみになってきた。楽しい一日になるといいナと思うんだけど。

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「とりあえず飯でも食いに行こうぜ」
はぁ、何言ってんの?なんであんたなんかと一緒に食事しないといけないの?飯がまずくなるじゃないの
すでに当たり前のやり取りになっているんだが、まったく慣れない。これを聞くたびに落ち込んでいる気がする。
「冗談よ。いい加減乙女の気持ちってものを理解しなさいよ。これだからへたれは」
この発言のどこに「乙女」の要素があるだろうか。ツンデレのツンの部分ですか?いゃあそれはないね。付き合って数か月経つがデレに遭遇したことないし、むしろ誰かが言ってた「ツンドラ」のほうが合ってる気がする。
おまけにへたれって。そら生まれてこのかたまともに恋愛したことないんだから仕方ないじゃん。
「……とりあえず、行かないんだね」
「はぁ、誰が行かないって言ったのよ」
「いや、どう考えても……」
言っているよな。いや文章見てもいかないってニュアンスが漂っているような。
「おなかが減っているんだから行くにきまっているでしょ」
……なにこの理不尽。俺にどうしろと?
マジで理解しかねる。なんでこんなやつと付き合っているかよくわからんくなってきた。
「さっさと行くわよ。いつものところでしょ」
彼女は当たり前のように僕の手を取って歩き出す。こういうことを平然とやってのけるからなんか知らんうちに惹かれちまったんだよな。こっちはいまだにこうやって一緒に帰ろうって誘うのも緊張するのに。

「およっ。二人揃って、デートかい?見せつけてくれるねぇ。」
「いや、ないない」
アルバイトで店員やっている友人に冷やかされるも、一蹴。ここまで即答で否定するのも悲しいもんだが、本人いわく照れ隠しらしい。どっからどう見ても無表情なんだけど……。
「おっと、話し込んでる場合じゃないやい。席はこちらです。メニューがお決まりになったら、手元のベルでお知らせください」
店員モードになると相変わらず人が変わる。というか普段がおちゃらけ過ぎなんだが。
メニューはとりあえず二人同じものを頼んだ。僕は大体食えれば何でもいいので、いつも彼女と同じものを頼んでいる。
彼女と二人でいてもあまり実のないことは話さない。僕自身喋るのが苦手だし、口を開けば必ず罵声が返ってくるので二人でいるのに無言ってことはよくある。
「ねぇ……明日暇?」
「あ、明日?まぁ、暇だけど。バイトなかったけ?」
「バイトは休み。じゃあ、明日9時に駅前で」
えぇっ!!
ちょっとまて、落ち着け。これってデートの誘いか?マジで!?
ってことは初デートですか…………いや、ちょっと待てよ。これはホントにデートの誘いなのか?彼女のことだからブラフの可能性が……あるわけないか。
うわぁ、やべぇ、顔がニヤける。信じられない展開だぜ。最初にデートに誘おうとしたら「休日はバイトで無理」と言われて、誘う機会がなかったが向こうから誘われるとは思ってなかったよ。

ちょっと、なにその顔?キモイからやめてくれる。食欲なくなるんだけど
「……ごめんなさい」

はたして本当にデートの誘いなのだろうか。彼女の顔を見ても照れているとかはなさそうだし、不安だ。
……はっ!!
まさか、ここで振られるとかありえるんじゃないだろうか。……ありえる、十分あり得る。今までの対応をみるとその可能性のほうが高い気がする。

食事が運ばれてきた後もチラチラと彼女のほうを盗み見るも、いつもと様子が変わったところは見受けられない。特に会話することもなく食事は終了し、彼女を送り帰宅した。
彼女の意図が読めない僕にとって、明日の朝が来るのが不安で仕方がなかった。それでもいつもどおりに眠れるあたり僕は神経が図太くなったのかもしれない。

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